So-net無料ブログ作成

ファンタジー「世界」の呼称 [ファンタジー世界考察]

 よくファンタジー世界の、私の偏見ではジャパンのRPGでは、「このXXXと呼ばれる世界は魔王の手により破滅の危機に瀕していた」とかあったり、SFレベルでも「我々の惑星XXXはもはや滅亡の縁にある」とかいう気がする。いやまあ愛すべきソード・ワールド無印も「ソード・ワールド」の「フォーセリア」だったか。
 それにケチをつけようという算段であるわけだ。

 当たり前だが我々の世界とかいうものに特に名前はついていない。現実を生きる我々がこの世界を「XXX」などと固有名詞で呼ぶことはない。
 惑星の方も「地球」であるが、これも固有名詞ともいえない。よくSFだとラテン語でこの惑星を"Terra"などと固有名詞扱いするが、"Terra"は固有名詞というわけでもない。大地とかそんな意味で、英語の"earth"に相当するはずだから、固有名詞ではあるまい。

 なので間抜け臭いといいたいわけである。

 そもそも大陸やら国やら民族の名前もそういうパターンが結構ある。「アイヌ」とかは我々とか人々とかいう意味だったと思うし、フランス語でドイツを示す「アレマン」も英語なら"all man"というようなニュアンスだった。ドイツの自称"Deutsche"も似たような起源であった気がする。世界の今では国になっているいないにかかわらず、民族名の自称というのは「我々」とか「人々」が起源のものが多い。
 まあ別に全てが全てそうであるわけでもないのだが。

 ヨーロッパ大陸などは、ギリシア神話の人名「エウロパ」に由来するので、それなりにファンタスティックである。歴史的にも「このヨーロッパに暗雲が垂れこめる」とかは普通の用法なので、ファンタジー世界ともマッチするだろう。

 ただ大陸にせよ民族にせよ国名にせよ、大抵は自称と他称とあって、「呼び名」というのは固定的なものではないのである。
 例えば「ドイツ」は、自称はドイッチュラントだが、他の言語ではジャーマニーだとかアレマンだとか色々ある。
 「中国」などは、現在の自称は中国だが、チャイナだの支那だのカタイだのキャセイだのハンだの漢だの揺らぎが激しい。歴史が長く王朝の交代も激しかったにもかかわらず文化的統一性が高いという奇妙な文化も所以かもしれないが。

 ただゲームだのラノベだので自称他称を区分しても読者はついてこれないので仕方がない。それがこうした文化の文化的価値を下げている面もあるのだろうが、大衆娯楽などそのようなものではある。

 これをいうと人名なんかもそうで、ヘンリーとハインリヒとエンリケとエンリコ全部同一人物なんて話もあるわけだが。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

CardWirthシナリオ所感「B.U.Gallery」 [CardWirthシナリオ所感]

2016-04-25_16h30_36.png

タイトル:B.U.Gallery
作者:ヒロタ
入手先:寝る前サクッとカードワースvol.9 所収

 短編。ホラー。

 何度でもプレイでき、何回でもクーポンをもらえたりする。
 何度でも、というのはこのシナリオの鍵ともいえる。このシナリオは一つのテーマというのか、一つのモチーフに「支配」されている。

 ホラーである。リードミーにも書かれている通りグロテスクでもなんでもないし、残虐描写もないのだが、怖い。

 色々な設定系(口調その他)クーポンに対応してPCがそれなりに喋ったりする。その辺を楽しんでみるのもいいかもしれない。とはいえ主にルートの一つでの話だが。
 だいたい三つのルートに分かれているようであり、繰り返し遊べる。

 ともかく「静かな怖さ」とでもいうべきものがある。しかし真相が明らかになることはない、ようである。
タグ:CardWirth
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

CardWirthシナリオ所感「葬儀屋シェリィと不思議の館」 [CardWirthシナリオ所感]

2016-04-25_16h30_11.png

タイトル:葬儀屋シェリィと不思議の館
作者:昇進
入手先:寝る前サクッとカードワースvol.6所収

 中編屋内探索シナリオ。

 このシナリオの白眉な点は、主要NPCたる「葬儀屋シェリィ」の表情の豊かさにある。他のシナリオにはない特異な点である。

2016-05-06_13h00_11.png
2016-05-06_13h00_49.png
2016-05-06_13h02_03.png

 かわいい。かわいいおねーさんである。

 探索パートはリドル……あるいはパズルを基本としたもので十分面白い。シナリオも、堅実といっていいものである。そこそこの長さがあり、楽しめる。

 シェリィが表情豊かなのは、実はPCが喋らないのと表裏一体(?)だったりする。このシナリオにはPCのセリフが一切ない。(言葉は発している。)PCたちに喋らせない代わりに彼女の豊かな表情でシナリオが表現されている。

 この葬儀屋シェリィはシリーズ化される予定だったらしい。割りと最近まで。しかし実現の見込みはないように見受けられる。シリーズを是非見たいシナリオの一つなのではあるが。
タグ:CardWirth
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム